債務整理におすすめ弁護士・司法書士事務所12事務所をわかりやすく徹底比較します!

債務整理は、合法的に借金を減らしたりなくしたりできる手続きで、国が認めた借金救済制度とも呼ばれます。手続きは、弁護士や司法書士に依頼して進めていくのが一般的です。

しかし、債務整理を依頼できる弁護士事務所や司法書士事務所はたくさんあるので、どこに依頼すればいいのかわからないという方も多いでしょう。

事務所選びって何を基準にすればいいの?という方に向けて、12ヵ所のおすすめの事務所を比較しながら紹介します。事務所の選び方、債務整理のメリット・デメリット、流れ、費用などについてもわかりやすく解説します。

  1. 債務整理におすすめの法律事務所12選<すべて初回相談無料>
    1. ベリーベスト法律事務所は経験豊富な弁護士が多数在籍している事務所
    2. 弁護士法人響は債務整理が得意な事務所で専門チームて対応している
    3. 弁護士法人ユア・エースは女性弁護士も複数在籍しているので女性も相談しやすい
    4. サンク法律事務所は初期費用0円!分割払いもOKなのでお金がなくても債務整理を依頼しやすい
    5. 司法書士 渋谷法務総合事務所は司法書士歴が長いベテラン司法書士が在籍していて安心して任せられる
    6. アヴァンス法務事務所は完済まで手厚くサポートしてくれるので初めてで不安な方も安心です
    7. 司法書士法人 みつ葉グループは周囲にバレないように配慮してもらえて安心できます
    8. はたの法務事務所は着手金が0円で他に比べて安く債務整理ができると評判です
    9. グリーン司法書士法人は丁寧な説明とわかりやすい料金が不安を払拭してくれます
    10. ひばり(名村)法律事務所は着手金の分割払いが可能な事務所です
    11. 弁護士法人東京ロータス法律事務所は債務整理に注力していてノウハウもあり受任実績も大変豊富!
    12. アース法律事務所は元裁判官の弁護士が在籍!借金問題の解決を得意としています
  2. 【選ぶ基準別】おすすめの事務所の特徴を比較
    1. トータル費用が安い事務所ランキング
    2. 女性が相談しやすい事務所ランキング
  3. 債務整理を弁護士・司法書士に相談するのがおすすめの理由やメリット
  4. 債務整理を依頼する弁護士・司法書士事務所の選び方
    1. 弁護士と司法書士の違いとは?
  5. 債務整理とは?4つの手続き方法(メリット・デメリット・費用の目安)
    1. 任意整理とは?借入先と交渉して将来利息をカットする手続き
    2. 個人再生とは?住宅を残して元金も大幅に減らせる手続き
    3. 自己破産とは?家や車を失うけれど借金をゼロにできる手続き
    4. 特定調停とは?裁判所に仲介してもらい、借入先と和解する手続き
  6. 債務整理したときのデメリットについて詳しく紹介
    1. 債務整理に共通するデメリットは、ブラックリストに載ること
    2. 個人再生や自己破産は、官報に載る、保証人に迷惑をかけるなどのデメリットも
    3. デメリットがあっても債務整理をおすすめする理由
  7. 債務整理を依頼した後の流れや手続きにかかる期間
  8. 債務整理の相談に関するよくある質問
    1. Q.債務整理がおすすめなのは、どんな状況の人ですか?
    2. Q.債務整理の種類とそれぞれのメリットデメリットは?
    3. Q.債務整理の費用相場はどれくらい?
    4. Q.債務整理の費用が払えない場合はどうしたらいい?
    5. Q.債務整理を依頼するのは、弁護士と司法書士どちらがおすすめ?
    6. Q.債務整理の無料相談窓口は?
    7. Q.債務整理におすすめの相談先はどうやって決めたらいい?
  9. 債務整理を依頼する事務所の選び方はさまざま。まずは相談してみよう

債務整理におすすめの法律事務所12選<すべて初回相談無料>

比較した12ヵ所の事務所について詳しく紹介します。強みや特徴、依頼した際の流れ、口コミなどもまとめましたので、参考にしてください。

ベリーベスト法律事務所は経験豊富な弁護士が多数在籍している事務所

ベリーベスト法律事務所は、2024年現在、弁護士数約350名、拠点数73ヵ所という大規模な法律事務所です。

多くの法律問題を扱っていますが、借金問題には注力しており、実績は非常に豊富です。

  • 相談件数の累計:36万8091件
  • 過払い金回収額:1067億円以上
  • 自己破産の免責許可件数の累計:3796件
  • 個人再生の認可決定件数の累計:823件
相談件数と過払い金回収額の集計期間はいずれも2011年2月~2022年12月末、自己破産の集計期間は2007年~2022年12月末、個人再生の集計期間は2009年~2022年12月末

実績が豊富なことに加え、次のような理由からも多くの方に選ばれています。

  • 相談は何度でも無料なので、費用を気にせず納得いくまで相談できる
  • 電話・Web受付は24時間365日体制なので、時間を気にせずいつでも相談できる
  • 秘密厳守なので、家族や友人にバレることがない
  • 全国各地に拠点があるので、相談に行きやすい
  • 経験豊富な弁護士が多数在籍し、チームで解決に導いてくれる

契約前に見積もりを作成してくれて、丁寧な説明があります。納得できていない状態で無理に契約を進められることはないので、安心して相談できるでしょう。

おすすめポイント(強みや特徴) 電話やWebから24時間365日相談受付、全国対応、拠点数が多く相談しやすい、相談は何度でも無料、実績が豊富
依頼した際の流れ お問い合わせご相談→申し込み・契約締結→あとはお任せ
向いている人 借金の額が大きい人、納得いくまで相談したい人
利用者の声(口コミ) ・電話対応がとてもよくて安心しました。びっくりしたのは督促がすぐに止まったことです。利息もなくなり、10年以上の借金の悩みがわずか数ヵ月で解消され、本当に感謝しています。(任意整理を依頼した40代男性)
・総額1,000万円以上の借金が0になりました。自己破産に対して誤解していることもありましたが、最初に電話したときに色々教えてもらえました。依頼してすぐに督促が止まり、まともな生活を送れるようになりました。(自己破産を依頼した30代男性)
デメリット 1案件につき事務手数料44,000円(税込)がかかる

弁護士法人響は債務整理が得意な事務所で専門チームて対応している

弁護士法人響は、弁護士のほかに税理士、社労士、行政書士などからなる「響グループ」内で連携して、お客様の抱える問題にワンストップで対応しているのが特徴です。

次の5つの理由から、響は多くの方に選ばれています。

  • 第一の目標はお客様に寄り添った解決
  • グループ全体で問題を解決
  • 依頼前にしっかりと費用の説明がある
  • 豊富な解決実績とノウハウ
  • 多数のメディアへの出演実績

債務整理には注力しており、債務整理の相談実績は43万件以上、解決事例も豊富です。

強みは次の3つです。

  • 借金の督促を速やかにストップ
  • 全国からの相談を24時間365日受付
  • 相談料は0円、分割払いも可能

債務整理を依頼すると、金融会社には速やかに介入通知(受任通知)が送られ、督促は止まります。

相談は全国に対応しており、24時間365日電話やWebから受け付けてるので、時間を気にせずいつでも相談できます。

相談料は無料、分割払いも可能なので初期費用がかからないのも嬉しいところです。費用については依頼前にわかりやすく説明があるので安心です。

おすすめポイント(強みや特徴) 電話やWebから24時間365日相談受付、全国対応、豊富な実績、相談は何度でも無料、分割払いに対応
依頼した際の流れ 電話またはメールで相談→ヒアリングの上、最適な解決方法を提案→手続き→解決
向いている人 借金の額が大きい人、費用面に不安のある人
利用者の声(口コミ) ・月々の返済額が10万円から7万円に。弁護士さんが窓口になってくれたので、電話が鳴ってもドキドキしなくなりました。(40代男性)
・100万円の借金があり、月々の返済額は5万円から2万円に。借金額が少額だったので対応してもらえるか不安でしたが、同じような状況で手続きする人が多く、安心しました。(30代男性)
デメリット 着手金がかかる、費用高め、闇金問題は扱っていない

弁護士法人ユア・エースは女性弁護士も複数在籍しているので女性も相談しやすい

ユアエースは、東京、大阪、名古屋、福岡を拠点に、個人から法人まで多数の法律問題を扱っている事務所です。自己満足ではなく、お客様の満足感・納得感を最優先に、リーガルサービスを提供しているのが特徴です。

これまでの相談実績は17万件以上と実績も豊富で、借金問題に強い弁護士が多数在籍しています。各事務所には女性弁護士も複数所属しているので、女性も安心して相談できるでしょう。

ユアエースの強みは次の3つのです。

  • 迅速な対応力
  • 諦めずに闘い続ける姿勢

案件には専門のチームで迅速に対応しており、早期解決を目指しています。実際に解決するまで不安を感じるお客様は多いですが、依頼者と密にコミュニケーションをとることを心掛け、不安の緩和に努めています。

法律事務所の中には闇金問題を扱っていないところもありますが、ユアエースは闇金に対応しています。脅迫電話や嫌がらせ電話、誹謗中傷などにこれまで幾度なく闘ってきた実績があるので心強いです。

代表弁護士はテレビ、ラジオ、新聞などメディア出演実績が豊富で、事務所の知名度も高いです。公式サイトでは債務整理の各手続きの費用が記載されているので、費用面も安心です。

また、債務整理は直接面談が義務付けられているため、一度は事務所に足を運ぶ必要がありますが、ユアエースでは出張個別面談も可能です。

おすすめポイント(強みや特徴) 電話やWebから24時間365日相談受付、全国対応、実績豊富、女性が相談しやすい、闇金に対応している
依頼した際の流れ お問い合わせ→プランのご提案→ご契約・債務整理手続き開始→解決
向いている人 闇金から借りてしまった人、女性
利用者の声(口コミ) ・様々な相談に丁寧迅速に対応してくれます。(参照 Googleレビュー)
デメリット 着手金がかかる、費用高め

サンク法律事務所は初期費用0円!分割払いもOKなのでお金がなくても債務整理を依頼しやすい

弁護士法人サンク総合法律事務所(旧樋口総合法律事務所)は、東京都中央区八丁堀にある、アットホームな雰囲気の事務所です。男性弁護士6名と女性弁護士2名が所属しているので、女性の方も安心して相談できます。

強みは次の4つです。

  • 月に600件以上の問い合わせ相談実績
  • 取り立て・催促は最短即日でストップ
  • 何度でも相談無料
  • 初期費用0円、分割払い可能

家族や職場に知られたくないという方のために、個人情報の秘密厳守はもちろんのこと、郵便物は局留めにする、連絡は指定された携帯電話にするといった配慮も徹底されています。

相談予約はWebやフリーダイヤルから簡単にできます。相談は何度でも無料で、オンラインや電話での面談も可能です。

よくある相談内容には次のようなものがあります。

  • 2社以上から借入していて返済が滞っている
  • 長期間返済しているのに元金が減らない
  • 周囲に内緒で借金しているので家族や職場に知られず解決したい

サンク法律事務所なら、このような方も安心して相談できます。

おすすめポイント(強みや特徴) 豊富な相談実績、電話やWebから24時間365日相談受付、全国対応、相談は何度でも無料、初期費用0円
依頼した際の流れ 相談→事務所からの連絡→プランの提案→解決
向いている人 多重債務の人、長期間元金が減らず悩んでいる人、家族に内緒で手続きしたい人
利用者の声(口コミ) ・10年以上自転車操業でしたが、債務額120万円が70万円に、月々の返済は5万円から1.5万円に。事務所の方には親切丁寧に相談にのっていただき感謝しています。(任意整理を依頼した人)・事務所の方に手続きから交渉までしていただき、78万円が返金されました。(過払い金請求を依頼した人)
デメリット HPだと料金が不明瞭なので確認が必要

司法書士 渋谷法務総合事務所は司法書士歴が長いベテラン司法書士が在籍していて安心して任せられる

渋谷法務総合事務所は、東京都渋谷区にある司法書士事務所です。JR埼京線・JR湘南新宿ライン「渋谷駅」新南口より徒歩7分と、アクセスのよい立地にあります。HPには写真付きの経路案内が載っているので迷わずに行けるでしょう。

取扱案件は、任意整理、過払い金、個人再生、自己破産、その他登記や相続手続きです。

債務整理業務ではこれまで多くの解決実績があり、過払い金では全国で相談会を開催するなどして数多くの返還請求を行ってきました。相談しやすい環境づくりに努めているので、気軽に相談できます。

借金専用相談窓口として3つの電話番号が用意されており、メールで問い合わせることもできます。

おすすめポイント(強みや特徴) 債務整理・過払い金の実績が豊富、借金専用相談窓口がある、アクセス良好
依頼した際の流れ 相談→委任契約→費用の納入→状況の確認→和解交渉→返済再開
向いている人 過払い金の相談をしたい人、東京にお住まいの人
利用者の声(口コミ) ・裁判所から通知が来て焦っていましたが、親身に話を聞いてくれて助かりました。(20代男性)・過払い金について詳しくわからなかった私に、丁寧に教えてくださり、親切な対応でした。過払い金も戻ってきて相談してよかったです。(50代男性)
デメリット ・司法書士事務所なので1社あたりの借金額が140万円以上の場合は対応できない・HPだと料金が不明瞭なので確認が必要

アヴァンス法務事務所は完済まで手厚くサポートしてくれるので初めてで不安な方も安心です

アヴァンス法務事務所は、大阪市中央区にある司法書士事務所です。フリーダイヤルのほかに、女性スタッフが対応する女性専用ダイヤルがあり、「アヴァンス・レディース」という窓口があるのが特徴です。

借金はデリケートな問題で、女性にとってはなおさら相談しにくいものですが、アヴァンス法務事務所なら安心して相談できます。

エステや化粧品の購入で借金してしまった、主人に内緒で借金しているなどのお悩みにも親身に対応してくれます。

相談実績は2007年の事務所設立以来16年間で34万件以上と豊富です。たくさんの借金問題を解決してきた実績とノウハウをもとに、最善の解決方法を提案してくれます。

アヴァンス法務事務所は、次の3つのことを約束しています。

  • 完済までサポート
  • 安心していただくために、丁寧に説明
  • お客様に寄り添って解決策を模索

通常、債務整理は手続きが終わると弁護士や司法書士のサポートも終了しますが、アヴァンスでは、完済までお客様と二人三脚になってサポートしてくれます。

「アヴァンス・アシスト」という支払い管理サービスで、返済が行き詰った場合に代理で金融会社とやり取りしてくれたり、「アヴァンス・リニュー」というサービスで再和解をサポートしてくれたりします。

債務整理の進捗状況をPCやスマホで24時間いつでも確認できる「アヴァンス・ネクスト」もあります。

問い合わせ及び相談は何度でも無料なので、電話またはメールから気軽に相談してみましょう。

おすすめポイント(強みや特徴) 女性専用窓口がある、完済までサポートしてくれる、さまざまなサービスがある
依頼した際の流れ 相談→委任契約→和解案の確認→支払い再開
向いている人 女性、支払いを管理してもらいたい人、進捗状況をこまめに知りたい人
利用者の声(口コミ) ・200万円以上の借金がありましたが、元金のみの返済になり月々の返済額は6.7万円から3.5万円に。今後の返済もアヴァンスさんに一括管理してもらい、気が楽になりました。(任意整理を依頼した20代男性)・ひとつひとつ丁寧に説明してくださり、親身になって話を聞いてくださいました。(任意整理を依頼した20代女性)
デメリット ・司法書士事務所なので1社あたりの借金額が140万円以上の場合は対応できない

司法書士法人 みつ葉グループは周囲にバレないように配慮してもらえて安心できます

みつ葉グループは、債務整理をはじめ、登記、相続、企業法務などを取り扱う大手司法書士事務所です。女性を含む多くの司法書士が在籍しており、主要都市8ヵ所に事務所があります。

行政書士法人みつ葉グループ、土地家屋調査士法人みつ葉グループなどと協力しながら、お客様の多様なニーズに応えています。

事務名は、世のため、人のために、自分のため、三方よしの未来の作るという精神をもとに、みつ葉と名づけられました。

債務整理では、総勢70名の専属のチームが相談から交渉まで借金のお悩み解決に向けてフルサポートしてくれます。相談は何度でも無料なので、費用を気にせず相談できます。

家族や職場の人に知られないよう手続きすることも可能で、個人情報の管理や秘密厳守はもちろん、周囲に悟られないよう徹底配慮してくれます。

おすすめポイント(強みや特徴) 専門チームでフルサポート、女性の司法書士在籍、周囲に知られないよう配慮してくれる
依頼した際の流れ 新規問い合わせ・無料相談→面談・プランの提案→契約→債権者へ連絡・債務調査→解決
向いている人 納得いくまで相談したい人、女性、周囲に内緒で手続きしたい人
利用者の声(口コミ) ・夫に内緒で任意整理の手続きを進めてくれました。支払い金額も減り生活に余裕が出てきています。・時効ギリギリでしたが、親切にわかりやすく説明してくださり、過払い金を取り戻せました。
デメリット ・司法書士事務所なので1社あたりの借金額が140万円以上の場合は対応できない・HPだと料金が不明瞭なので確認が必要

はたの法務事務所は着手金が0円で他に比べて安く債務整理ができると評判です

はたの法務事務所は、相談実績20万件超を誇り、借金の解決を得意とする司法書士事務所です。事務所は東京と大阪にありますが、全国どこでも無料で出張相談もできます。

代表を務める司法書士は司法書士歴27年と長く、信頼できます。

特長は、他事務所に比べて費用が安いことです。着手金は無料、任意整理は1社22,000円~、過払い金返還額は14~22%、自己破産は330,000円~と安価です。

次の5つのことを約束しています。

  • 手持ちがなくても督促ストップ
  • 相談は完全無料
  • 無料出張相談あり
  • 分割払い可能
  • 24時間365日相談受付

女性専用の無料相談ダイヤルもあるので、女性が相談しやすいのも特徴です。

おすすめポイント(強みや特徴) 費用が安い、相談実績20万件超、無料出張相談可、女性専用窓口あり、営業時間が長い、分割払い可能
依頼した際の流れ 電話かメールで無料相談→解決方法の提案→受任→受任通知送付→返済分の積み立て→和解成立→返済開始
向いている人 費用を抑えたい人、女性
利用者の声(口コミ) ・着手金が無料だったので、はたのさんに相談しました。借金の残金を可能な額に調整していただきました。(任意整理を依頼した30代女性)・恐れていた自己破産を回避できました。無理のない範囲で返済できるようになり感謝しています。(任意整理を依頼した40代男性)
デメリット ・司法書士事務所なので1社あたりの借金額が140万円以上の場合は対応できない

グリーン司法書士法人は丁寧な説明とわかりやすい料金が不安を払拭してくれます

グリーン司法書士法人は、大阪と東京に事務所があり、債務整理、相続、登記などの業務を行っています。

次の理由から、多くの方に選ばれています。

  • 初回相談無料
  • わかりやすい料金体系
  • わかりやすい説明と丁寧な対応
  • 豊富な実績

営業時間は平日9時~20時、土日祝も10時~17時と長く、初回は無料で相談ができます。多数の司法書士が在籍しているので、フォームでの問い合わせにも2営業日以内に返事が返ってきます。

債務整理の料金はHPに費用一覧が載っており、どの手続きも着手金が無料で相場より安いのが特長です。創業から2020年までの相続案件は8,300件以上、債務整理は7,086件と、実績も豊富です。

表面的な手続き業務だけでなく、かかりつけのホームドクターのように相談者に寄り添い、根本的な問題点の解決方法を提案してくれます。

おすすめポイント(強みや特徴) 着手金無料、費用が安い、実績豊富
依頼した際の流れ 相談→プランの提案→依頼→費用の積み立て→和解交渉・申立て→解決
向いている人 費用を抑えたい人、土日祝日に相談したい人
利用者の声(口コミ) ・ほかの事務所も回りましたが無理でしょうと即答され、残念な思いをしてきましたが、グリーン事務所はとりあえずやってみましょうと引き受けてくれ、安心できました。(30代女性)・対応が丁寧だった。手続きが早く終わってよかった。(30代男性)
デメリット ・司法書士事務所なので1社あたりの借金額が140万円以上の場合は対応できない

ひばり(名村)法律事務所は着手金の分割払いが可能な事務所です

弁護士法人ひばり法律事務所は、東京都墨田区に事務所がありますが、日本全国からの相談を受け付けています。

2020年、個人事務所の名村法律事務所から弁護士法人となり、ひばり法律事務所になりました。

事務所名は、依頼者の抱えている悩みを迅速に解決するという願いを込めて、春を早く告げる鳥の「ひばり」が由来になっています。

相談者の立場になって親身に業務を行うことを基本理念に、最良の解決方法を一緒に考えてくれます。

男性弁護士と女性弁護士が1名ずつ所属しており、女性専用の相談窓口もあるので、女性の方も相談しやすいでしょう。郵便物には事務所名を入れずに送るなど、家族に知られないように配慮もあります。

営業時間は平日10:00~19:00ですが、予約すれば土日の対応も可能です。相談料は何度でも無料で、実際に依頼するまで料金は発生しません。債務整理の費用についてはHPに一覧が載っており、着手金は分割払い可能です。

おすすめポイント(強みや特徴) 女性弁護士所属、予約制で土日の相談も可、費用一覧がある、分割払い可能、周囲に知られないよう郵便物に配慮してくれる
依頼した際の流れ 予約→相談依頼→受任通知送付→債務調査→返済開始
向いている人 女性、周囲に内緒で手続きしたい人
利用者の声(口コミ) ・丁寧に話を聞いてくれて、手数料も良心的でした。・事務員の方が親身にお話してくださり、担当の弁護士さんも話しやすかったです。不安を解消できたので、安心して依頼できました。・別の事務所で断られた案件を引き受けてくださいました。(Googleレビュー参照)
デメリット 着手金がかかる

弁護士法人東京ロータス法律事務所は債務整理に注力していてノウハウもあり受任実績も大変豊富!

東京ロータス法律事務所は、「債務整理の身近な窓口」として、これまで数多くの債務整理や借金を巡るトラブルを解決してきました。

事務所名は、法律という意味の「law(ロー)」と人を助けるという意味の「助(タス)」から名づけられました。

事務所設立時から債務整理には注力しており、受任実績7,000件以上という豊富な実績とノウハウがあります。

実績と経験をもとに、きめ細やかなアドバイスを最適な解決方法を提案してもらえます。

相談は何度でも無料、債務整理費用はHPに一覧が載っており、分割払いにも対応しているので安心です。

電話はフリーダイヤルなので電話代はかかりません。平日だけでなく土日・祝日も10時~19時は営業しているので、相談しやすいのも特徴です。

  • 借金に悩んでいるけれど、誰に相談していいかわからない
  • 弁護士に頼むとお金がかかるのが心配
  • 債務整理したいけれど、弁護士の知り合いがいない

という方はぜひ相談してみてください。

おすすめポイント(強みや特徴) 豊富な実績とノウハウ、初回の相談無料、土日祝日も営業、分割払い可能
依頼した際の流れ 【任意整理の場合】相談→委任契約の締結→債権者に受任通知発送→債務額の決定→和解交渉→和解成立→事務所を通じて債権者へ支払い開始
向いている人 土日祝日に相談したい人、費用面に不安のある人
利用者の声(口コミ) ・親切丁寧で適性価格。・電話相談が優しく丁寧な対応でした。・完済済みの過払い金請求で結構戻ってきました。手数料などが安く安心してお任せできました。(Googleレビュー参照)
デメリット 着手金がかかる

アース法律事務所は元裁判官の弁護士が在籍!借金問題の解決を得意としています

アース法律事務所は、東京都港区にある、借金に強い法律事務所です。これまでの着手件数は3,500件と実績豊富で、元裁判官の弁護士が親身に相談にのってくれます。

営業時間は 平日10:00~19:00ですが、事前に予約すれば土日や夜間など営業時間外の相談も可能です。

弁護士費用は事案によって異なりますが、費用については事前に十分な説明があります。HPにも弁護士費用の目安が載っており、相場より安いです。

無理なく払えるよう、分割払いにも対応しているので安心です。

  • 借金の返済が苦しく、誰に相談していいかわからない
  • 多額の借金があり自己破産しようと思っている
  • 借金問題に強い弁護士を探している
  • 親身に相談にのってくれる弁護士を探している
  • 債務整理したいけれど費用を払えるか不安

という方はぜひ相談してみてください。借金に関する相談は無料、メール相談は24時間受付中なので、依頼するか迷っているという方も、まずは相談だけしてみてはいかかでしょうか。

おすすめポイント(強みや特徴) 借金に強い、事前予約で時間外相談も可能、費用が安い、分割払いに対応
依頼した際の流れ 相談・受任→貸金業者への通知→返済内容の開示要求→引き直し計算→返済計画の協議→返済実行・終了
向いている人 借金に強く親身に相談にのってくれる弁護士に依頼したい人、費用面に不安のある人
利用者の声(口コミ) 総額300万円の借金の支払義務がなくなりました。思い切って相談に行ってよかったです。(自己破産を依頼した50代女性)
デメリット 着手金がかかる

【選ぶ基準別】おすすめの事務所の特徴を比較

紹介した事務所にはそれぞれ、費用が安い、女性が相談しやすい、土日祝日でも相談できるなどの特徴があります。特徴別に比較し、ランキングをつけてみました。

トータル費用が安い事務所ランキング

債務整理の費用は、事務所によって料金体系がさまざまです。着手金が基本料金に含まれていたり、手数料として別途費用が必要だったりする場合もあります。トータル費用が安い事務所ランキングは以下のようになります。

①はたの法務事務所
②グリーン司法書士法人
③アース法律事務所

はたの法務事務所は着手金無料で、任意整理が1社22,000円~と相場より大幅に安いです。無料出張相談もあるので、とにかく安く債務整理したい!という方におすすめです。

はたの法務事務所 債務整理や過払い金のお手続き費用・報酬規程

グリーン司法書士法人も着手金無料で、任意整理が1社2万1,780円~と安く、減額報酬も不要なのでおすすめです。

グリーン司法書士法人 費用一覧 債務整理費用

アース法律事務所は弁護士事務所にしては費用が安いです。任意整理の場合、着手金22,000円、解決報酬金22,000円と、弁護士業界では最安値レベルです。

アース法律事務所 費用について 取扱業務ごとの費用一覧

女性が相談しやすい事務所ランキング

借金問題は人には話しにくく、女性が対応してくれると安心という方は多いでしょう。女性相談窓口がある、女性弁護士が所属しているなど、女性におすすめの事務所ランキングは以下のようになります。

①アヴァンス法務事務所
②はたの法律事務所
③ひばり法律事務所

いずれも女性専用の相談窓口があるので電話しやすいです。

債務整理を弁護士・司法書士に相談するのがおすすめの理由やメリット

おすすめの事務所を紹介しましたが、「手続きって自分ではできないの?」「自分ですれば費用を節約できるのに」と思う方もいるかもしれません。

債務整理の手続きは複雑で、専門的な知識がないとスムーズに進めるのは困難です。専門家に依頼せず自分で手続きすれば報酬などを支払う必要はなくなりますが、債務整理が失敗するリスクは高まってしまいます。

例えば、任意整理では個人からの交渉に応じない業者がいる、応じてくれても不利な条件で和解しようとしてくる、過払い金が発生していても全額取り戻せないなどのリスクがあります。

特に、裁判所手続きは難しく、書類に不備があると再度提出しなくてはならず、平日に裁判所まで足を運ぶ必要もあります。自力手続きは、知識が必要なのはもちろん、多くの労力や時間もかかり、とても大変です。

ほかにも、弁護士や司法書士に債務整理を依頼すると次のようなメリットがあります。

  • 最適な債務整理の方法を教えてもらえる
  • 債権者からの取り立てをストップできる
  • 書類作成や交渉など手続きを代行してもらえるので手間が省ける
  • 借金を減額できる可能性が高まる

債務整理には4種類の方法がありますが、自分にどの方法が向いているのか自ら判断するのは難しいです。最適な債務整理の方法は、借金の額や返済状況、収入状況などさまざまな観点から判断する必要があるからです。

弁護士や司法書士は、専門家の視点から最適な債務整理方法をアドバイスしてくれます。

また、専門家に依頼すると債権者には受任通知が送付され、督促や取り立てが止まります。

自分で手続きしても督促や取り立てをストップさせることはできません。受任通知受け取り後の督促や取り立ては法律で禁止されており、その間は借金の返済も一時的にストップします。

専門家に依頼すれば、ほぼすべての手続きを代行してもらえるメリットもあります。任意整理は債権者との交渉によって借金を減額してもらう方法なので、交渉力が不可欠ですが、経験がないと難しいものです。

弁護士や司法書士は任意整理の交渉をはじめ、裁判所に提出する書類の作成などほぼすべての作業を代行してくれます。弁護士は個人再生や自己破産の裁判で代理人になることもできます。

そして、大きなメリットは借金を減額できる可能性が高まることです。

どの債務整理でも引き直し計算といって正しい利息で計算直す工程が必要ですが、計算は複雑です。自分で行うと計算ミスをする可能性もあるので、専門家に依頼した方が確実です。

専門家に依頼すれば、任意整理で有利な条件で和解できたり、自己破産で免責が得られたり、債務整理が成功する確率が上がって借金の減額幅が広がります。

債務整理を依頼する弁護士・司法書士事務所の選び方

事務所を選ぶときは、適当に決めるのではなく、次のポイントをチェックしながら選びましょう。

  • 債務整理を得意としている、債務整理が専門であるか
  • 債務整理の実績や過払い金回収実績が豊富か
  • 費用について明確な説明があったか
  • 費用の総額(トータルコスト)は安いか
  • 分割払いや後払いができるか
  • 代行弁済を行ってくれるか
  • 過払い金の着手金は無料か
  • 口コミや評判はよいか
  • 通いやすさはどうか、自宅や職場から行きやすいか
  • 無料相談は初回のみなのか何度でも無料なのか
  • 弁護士や司法書士と直接面談できるか
  • 担当者がコロコロ変わらないか
  • 女性専用窓口があるか、女性弁護士が在籍しているか
  • 担当者は相談しやすいか、人柄がよいか、強引ではないか
  • 土日祝日や時間外などにも対応しているか
  • Web相談やWEB面談などがあり、相談しやすいか
  • 闇金に強いか

弁護士事務所や司法書士事務所はたくさんありますが、債務整理を扱っていない事務所もあります。債務整理を扱っている事務所の中から、相談件数や依頼件数、過払い金回収実績などの多い事務所を選びましょう。

債務整理を得意としている事務所や債務整理の経験が豊富な弁護士・司法書士が在籍している事務所に依頼することで、安心して手続きを任せられます。

債務整理に慣れている専門家に依頼することで、手続きがスムーズに進みます。より多く借金を減額できたり過払い金を回収できたりして、成功率も上がります。

費用について説明があるかどうかも重要です。費用の説明がないまま強引に契約させようとしてくる事務所は悪質です。

相談時には必ずトータルコストがどのくらいかかるか見積もりを出してもらいましょう。費用が払えるか不安のある方は、分割払いや後払いができるかどうかも確認しておきましょう。

着手金無料でもその分報酬金などが高い場合もあるので、費用は総額を知ること大切です。

無料相談は初回のみで30分以内など時間が決められているところもあります。何度でも無料で相談できる事務所なら、時間や費用を気にせず納得いくまで相談できるでしょう。

24時間365日相談を受け付けている事務所も多いので、忙しい方は土日祝日や時間外などでも相談できる事務所がおすすめです。

債務整理を依頼する場合、事務所まで出向いて専門家と直接面談する必要があるので、自宅や職場から行きやすく、通いやすいことも大事なポイントになります。

担当者との相性も重要です。人柄がよく親身になって相談にのってくれるか、適切なアドバイスをくれるか、質問に対する返事は早いかなどを重視しましょう。担当者が何度も入れ替わるような事務所は信頼できません。

闇金問題に関しては債務整理を扱っていても対応していない事務所もあります。闇金から借りてしまって困っている方は、闇金問題に強い事務所を選ぶ必要があります。

弁護士と司法書士の違いとは?

債務整理は、弁護士と司法書士どちらにでも依頼できます。しかし、弁護士はどのような手続きにも対応できるのに対して、司法書士は一部対応できない業務があります。

弁護士 司法書士
任意整理 1社あたりの借入額140万円以下の場合のみ
個人再生 書類作成のみ
自己破産 書類作成のみ

このように司法書士には制限があるので、個人再生や自己破産を司法書士に依頼した場合、裁判所手続きは自分自身で行わなくてはいけません。

一般的に司法書士の方が弁護士よりも費用は安いことが多いですが、ケースバイケースです。

個人再生の場合、個人再生委員が選任されることがありますが、弁護士に依頼した場合の費用相場は15万円、司法書士に依頼した場合の相場は25万円と、司法書士の方が高いです。

1社あたりの借入額が140万円以下で任意整理を希望する場合なら、司法書士でも十分に対応できます。借入額が大きく個人再生や自己破産を視野に入れている場合は、トータルでサポートしてくれる弁護士に依頼するのがよいでしょう。

債務整理とは?4つの手続き方法(メリット・デメリット・費用の目安)

債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産、特定調停の4種類の方法があります。それぞれの手続き内容、メリット・デメリット、費用の目安について解説します。

任意整理とは?借入先と交渉して将来利息をカットする手続き

任意整理は、裁判所を介さずに債権者と交渉することによって、主に将来利息をカットし、借金を減額する手続きです。減額された借金は3年または5年で返済していく必要があります。

借入先を選べる、手続き期間が短い、デメリットが少ないなどの理由から、任意整理は債務整理の中で最も利用者が多いです。

任意整理では過払い金が発生しているときを除いて元金のカットはできないため、奨学金や自動車ローンなど低金利の借金には効果が低いですが、利息の高いリボ払いによる借金などには効果が高いです。

裁判所を介さないので差押えを阻止する効力なないですが、利息の高い借金がある方、借金の額が比較的少ない方、手続きに時間をかけたくない方、保証人に迷惑をかけたくない方などには向いている手続きです。

あくまで任意のため、債権者が応じないと任意整理は失敗に終わってしまいますが、弁護士や司法書士に依頼することで成功率は上がります。

任意整理ができる条件は、毎月返済できるだけの安定した収入があること、返済の意思があること、減額された借金を3~5年で返済できる見込みがあることの3つです。

任意整理のメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。

メリット デメリット
・利息をカットし返済負担を減らせる
・借入先を選択できる
・専門家に一任すれば手続きが簡単
・家族や友人にバレにくい
・財産を残せる
・過払い金が発生していれば元金も減らせる
・ブラックリストに約5年間載る
・他の債務整理に比べて減額効果は低い
・交渉に応じてくれない債権者もいる
・強制執行(差押え)を阻止できない

任意整理にかかる費用の相場は、1社あたり5~15万円です。

内訳は、着手金2~5万円、解決報酬金2万円以下、減額報酬金10%程度です。郵便料金や印紙代、交通費など実費がかかる場合もあります。

個人再生とは?住宅を残して元金も大幅に減らせる手続き

個人再生は、裁判所に返済が困難なことを認めてもらい、借金を元金も含めて大幅に減額できる手続きです。借金の総額が3,000万円以内であれば約5分の1に、3,000万~5000万円以下あれば約10分の1にまで減額できます。

大幅に借金を減額できるメリットに加えて、住宅ローン特則という制度を利用するとマイホームを手放さずに手続きできるのが特徴です。

借金の原因についても問われないので、ギャンブルや浪費による借金でも手続きできます。

任意整理とは違い、すべての借金が手続きの対象になるため、保証人付きの借金がある方は保証人に返済の義務が移ってしまいます。また、手続き期間が長い、費用が高額というデメリットもあります。

個人再生ができる条件は、安定した収入が今後も見込めること、減額された借金を3~5年で返済できる見込みがあること、住宅ローンを除いた借金の総額が5,000万円以下であることの3つです。

個人再生のメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。

メリット デメリット
・元金を大幅に減らせ、返済負担を軽減できる
・住宅を失わずに済む
・強制執行(差押え)を阻止できる
・借金の理由を問われない
・自己破産のように職業制限されない
・ブラックリストに約5年載る
・手続きが複雑で時間がかかる
・連帯保証人や保証人に迷惑がかかる
・費用が高額
・官報に掲載される

個人再生の手続きは複雑なため、費用は高額になりがちで、相場は50万~80万円です。住宅ローン特則を利用すると手続きがより複雑になるため、さらに+10万円ほど必要になります。

内訳は、予納金1万2,000~1万4,000円、申立手数料1万円、郵便切手数千円、個人再生委員への報酬15~25万円、着手金30万円、専門家への報酬20万円程度です。

自己破産とは?家や車を失うけれど借金をゼロにできる手続き

自己破産は、裁判所に借金を返済できないことを認めてもらい、すべての借金をチャラにする手続きです。

多額の借金も0円にできる、債務整理の中で最も減額効果の高い方法です。メリットが大きい分、価値ある財産を失うなどデメリットが大きいのは否めません。

ギャンブルや浪費による借金、虚偽の申告、一部の債権者にだけ返済する偏頗弁済などは免責不許可事由に該当し、原則免責は許可されません。しかし、裁量免責が認められて免責が下りる場合もあります。

自己破産は、同時廃止事件、管財事件、少額管財に分けられ、どの手続きになるかは裁判所が判断します。めぼしい財産がない場合は同時廃止事件になることが多く、自己破産のうち7割程度は同時廃止事件です。

自己破産ができる条件は支払不能の状態であることで、安定した収入があると自己破産はできません。生活保護を受けている方でも利用できます。

自己破産には、次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット デメリット
・借金をゼロにできる
・強制執行(差押え)を阻止できる
・ブラックリストに約5~10年載る
・家や車など一定の財産を処分される
・連帯保証人や保証人に迷惑がかかる
・管財事件になると高額
・手続中は制限される職業や資格がある
・手続き中は自由に引っ越しできない
・手続き中は郵便物が破産管財人のもとに届く
・官報に掲載される
・免責不許可事由にが該当すると原則自己破産できない

費用はどの手続きになるかで大きく変わります。相場は、同時廃止事件30~50万円、管財事件80~130万円、少額管財50~80万円です。

内訳は予納金1万~50万円、申立手数料1,500円、郵便切手数千円、着手金20~50万円、専門家への報酬30万円程度です。

同時廃止事件なら費用は抑えられますが、管財事件になると破産管財人が選任されて予納金の額が上がるため費用は高額になります。予納金の額は、同時廃止事件が1~3万円、管財事件が50万円、少額管財が20万円程度です。

特定調停とは?裁判所に仲介してもらい、借入先と和解する手続き

特定調停は、裁判所の仲介をもとに、債権者と交渉し、返済方法を調整する手続きです。任意整理と同じく将来利息をカットでき、3~5年で返済していきますが、任意整理と異なるのは、裁判所を介す点です。

任意整理のように弁護士や司法書士に依頼するのではなく、特定調停は自分自身で裁判所に行って手続きするため、専門家費用は不要です。

自分で手続きするといっても、債権者と交渉する際は裁判官や調停委員が間に入って返済条件を調整してくれます。

費用が安いのは特定調停のメリットですが、過払い金請求できないなどのデメリットもあります。任意整理、個人再生、自己破産では過払い金が発生していた場合、手続きと同時に返還請求できますが、特定調停ではできず、別に行う必要があります。

特定調停ができる条件は、借金の返済が困難な状態に陥っていること、安定した収入があること、調停を行うことを求める旨の申述をしていることです。

裁判所にある特定調停申立書のフォーマットに必要事項を記入して提出し、申立てを行います。申立てから調停成立までにかかる期間は約2ヵ月程度です。

特定調停のメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。

メリット デメリット
・利息をカットし返済負担を減らせる
・費用が安い
・調停委員がサポートしてくれる
・強制執行(差押え)を阻止できる
・財産を残せる
・ブラックリストに約5年間載る
・同時に過払い金請求はできない
・成功率が低い
・自分で手続きする手間がかかる

特定調停にかかる費用は数千円です。

申立手数料として債権者1社につき500円分の収入印紙と、予納郵便切手が1社につき430円分(84円切手5枚+10円切手1枚)必要です。

債務整理したときのデメリットについて詳しく紹介

債務整理は、どの手続きにも少なからずデメリットがありますが、大きなデメリットはブラックリストに載ることです。ブラックリストに載るのが嫌だから債務整理をためらっているという方もいるでしょう。

しかし、ブラックリストについては誤解も多く、債務整理のデメリットについては正しく知っておくことが大切です。手続き前にどのようなデメリットがあるのか知っておけば対策もできます。

債務整理に共通するデメリットは、ブラックリストに載ること

任意整理、個人再生、自己破産、特定調停のどの手続きにも、ブラックリストに載る(=信用情報機関に事故情報が登録される)というデメリットがあります。

信用情報機関にはCIC、JICC、KSCという3つの機関があり、どの機関に登録されるかは借入先によって異なりますが、この3つの機関は情報を共有し合っています。

債務整理したという事故情報が登録され、ブラックリストに載った状態になると、次のようなことができなくなります。

  • クレジットカードを利用することや作成すること
  • ローンを組むこと
  • スマホや携帯電話の本体を分割払いで購入すること
  • 新たにお金を借りること
  • 借金の保証人になること
  • 家賃保証会社を利用した賃貸物件を契約すること

クレジットカードは使えないため主に現金払いになりますが、家族が名義のクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードなどは利用できます。ローンも家族の名義であれば組めます。

スマホや携帯電話は一括で購入しなくてはいけないため、格安の機種にするなどの対策が必要でしょう。ブラックリストに載っている以上、お金を借りる際の審査には通らないので、金融会社から新たにお金を借りることはできません。

ブラックでも借りられるなどと謳っている業者は闇金の可能性が高いです。闇金は法外な利息で貸し付けを行い、暴力的な取り立ても厭わないので、絶対に手を出してはいけません。

事故情報が登録される期間は、債務整理のどの手続きをするかによって変わります。約5~10年で、永久的にブラックリストに載るわけではありません。

きっちり5年、10年というわけではないので、新たにローンを組んだり借入したりする際は、事故情報が消えているか確認してからにしましょう。

事故情報が消えているかどうかは、信用情報機関に情報の開示請求をすることによって確認できます。開示請求は、インターネット、郵送、窓口から行えます。

ブラックリストに載っている期間は生活に不便を強いられますが、主にお金を借りるときだけで限定的なものです。

ブラックリストに載ったことで会社を解雇される、戸籍にも情報が載る、保険に入れなくなる、選挙権がなくなる、家族もブラックになるなどは誤解です。

ブラックリストに載るのは借金した本人だけなので、家族に影響はありません。クレジットカードも家族カードなら使えますし、住宅ローンや自動車ローンなども家族の名義であれば組めます。

また、債務整理したときだけでなく、滞納後2~3ヵ月を過ぎた頃にもブラックリストには載ります。滞納している方は、債務整理する頃にすでにブラックリストに載っているということも十分にあり得えます。

個人再生や自己破産は、官報に載る、保証人に迷惑をかけるなどのデメリットも

任意整理や特定調停の大きなデメリットはブラックリストに載ることだけですが、個人再生と自己破産は、他にもデメリットがあります。

個人再生と自己破産は、官報に住所や氏名が掲載されるデメリットがあります。

官報とは、国が発行する新聞のようなものです。一般の人が目にする機会はほぼないので、官報をきっかけに債務整理したことが周囲に知られるリスクは極めて低いですが、闇金のターゲットにされるリスクはあります。

また、任意整理は借入先を選んで整理できるため、連帯保証人や保証人付きの借金は除外することで保証人に迷惑をかけずに済みますが、個人再生と自己破産はすべての借金が対象となるため、保証人に迷惑がかかってしまいます。

借金は本人が返済できなくなると、連帯保証人や保証人が肩代わりする必要があります。個人再生と自己破産の場合、保証人も支払えないと一緒に債務整理しないといけないケースもあります。

自己破産の場合、一定額以上の財産が没収されるデメリットや、一定期間就けない職業や使用できない資格があるというデメリットもあります。

自己破産では家や車など、20万円以上の価値がある財産は没収されます。士業をはじめ、公証人、警備員など一部資格職の方は、手続き期間中その仕事に就けなくなります。

自己破産は債務整理の中で最もデメリットの大きい手続きですが、すべての財産を没収されるわけではなく、残せる財産もあります。

99万円以下の現金、生活に最低限必要な日用品、家具、家電、手続き後に新たに得た収入などは没収されないので、自己破産した途端生活できなくなることはありません。

デメリットがあっても債務整理をおすすめする理由

債務整理をするとさまざまなデメリットがありますが、ブラックリストに載ることに関しては滞納したときも同様です。

滞納すると、次のように状況は進んでいきます。

  • 債権者から電話やメールで督促
  • 郵送で督促状が届く
  • 滞納後61日を過ぎるとブラックリストに載る
  • 残債を一括で返済するよう求められる
  • 債権者が訴訟を起こし、裁判所から通知が届く
  • 強制執行(差押え)

債権者からの督促や裁判所からの支払督促などを無視していると、最終的に差押えまで進んでしまいます。差押えでは給与や不動産などさまざまな財産が対象となり、生活に大きな影響が出ます。

差押えられるよりも、債務整理したときのデメリットの方が少ないので、滞納している方や滞納しそうな方は債務整理をおすすめします。

債務整理を依頼した後の流れや手続きにかかる期間

債務整理は、弁護士に依頼した場合でも司法書士に依頼した場合でも、基本的な流れは同じです。依頼後の流れや手続きにかかる期間について解説します。

基本的な流れは以下のとおりです。

  • 電話やメールで相談
  • 弁護士や司法書士と面談し、費用を確認、納得できれば正式に依頼
  • 委任契約を締結
  • 債権者へ受任通知送付、督促ストップ
  • 債権者に開示請求、引き直し計算で過払い金の有無を確認、債務整理方法の決定
  • 任意整理の場合は和解交渉、個人再生・自己破産の場合は必要書類を用意
  • 任意整理の場合は和解成立後→返済開始、個人再生の場合は再生計画書の認可、自己破産の場合は免責許可

任意整理にかかる標準的な期間は3~6ヵ月です。スムーズに進めば2ヵ月程度で終わることもありますが、交渉が難航すれば長引きます。

手続きが複雑な個人再生は約1年~1年半ほどかかります。多くの書類が必要となるため、書類の準備から申立てまでに半年ほどかかることもあります。

自己破産は同時廃止の場合は3~4ヵ月ほどで終わりますが、管財事件の場合は6ヵ月~1年ほどかかり、債権者が多ければより長い期間が必要となります。

債務整理の相談に関するよくある質問

債務整理について、よくある質問とその答えをまとめました。参考にしてみてください。

Q.債務整理がおすすめなのは、どんな状況の人ですか?

A.借金の返済が苦しく、返済できる見込みがない状況の人です。滞納している人もできるだけ早く債務整理するのがおすすめです。

返済が苦しいのがその月だけであれば、借入先に返済期限を伸ばしてもらうなどして対処することができますが、返済できない状況が長期に及ぶ場合は、債務整理が有効です。

Q.債務整理の種類とそれぞれのメリットデメリットは?

A.債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産、特定調停の4種類があります。それぞれメリットデメリットがありますが、共通するメリットは借金の負担が軽減されること、デメリットはブラックリストに載ることです。

任意整理や特定調停に比べて、個人再生や自己破産は減額効果が高くメリットが大きいです。その分、保証人に迷惑がかかる、官報に載るなど、デメリットも大きくなります。

Q.債務整理の費用相場はどれくらい?

A.債務整理の費用は依頼する事務所によって差がありますが、相場は次のとおりです。

任意整理:1社あたり5~15万円
個人再生:50~80万円
自己破産:同時廃止事件30~50万円、管財事件80~130万円、少額管財50~80万円

Q.債務整理の費用が払えない場合はどうしたらいい?

A.分割払いに対応している事務所に依頼する、法テラスや日本クレジットカウンセリング協会に相談するなどの方法があります。

債務整理の費用は、分割払いや後払いに対応している事務所が多くあります。借金を抱えている方が費用を支払えない可能性があることは、専門家も承知しているので、不安な方は相談してみましょう。

法テラスは、収入要件や資産要件を満たした方なら、無料相談や債務整理費用の立て替え制度を利用できます。

日本クレジットカウンセリング協会は、カウンセリングにて任意整理が適していると判断されれば、無料で任意整理を行えます。

Q.債務整理を依頼するのは、弁護士と司法書士どちらがおすすめ?

A.借金の状況によって異なります。

司法書士は1社あたりの借金が140万円以上の場合対応できず、個人再生や自己破産でお任せできるのは書類作成のみです。

1社あたりの借金が140万円を超える場合や個人再生・自己破産を考えている方は、弁護士に依頼した方がスムーズです。

司法書士に依頼して対応できなかった場合、弁護士に依頼し直すとなると費用や手間がかかってしまいます。

Q.債務整理の無料相談窓口は?

A.無料で相談できる窓口は次の4つです。

①無料相談できる事務所
②法テラス
③弁護士会または司法書士会
④財団法人日本クレジットカウンセリング協会

その他、自治体や国民消費者センターでも相談できる場合があります。

法テラスは要件を満たす必要があったり、30分程度相談を3回までと回数が決められていたりします。弁護士事務所や司法書士事務所の場合は、何度でも相談無料のところも多いので、時間を気にせず納得できるまで相談したい方におすすめです。

Q.債務整理におすすめの相談先はどうやって決めたらいい?

A.事務所を決めるポイントは、債務整理が得意、実績が豊富、費用についての説明がある、分割払いや後払いに対応している、無料相談がある、などです。

女性専用窓口があるか、女性弁護士が在籍しているか、土日祝日も相談できるか、自宅や職場から通いやすいか、担当者との相性はよいか、なども重要です。

自分にとって重視したいポイントを確認し、比較しながら決めましょう。

債務整理を依頼する事務所の選び方はさまざま。まずは相談してみよう

事務所を決めるポイントはさまざまです。無料相談を行っている事務所は多いので、複数の事務所に相談にいき、比較検討しましょう。

司法書士の場合、対応できる業務には制限があるため、自身の借金の状況に合わせて、弁護士に依頼するか司法書士に依頼するか決めることも大切です。

借金問題はできるだけ早く誰かに相談することが解決への第一歩です。借金減額診断や借金減額シミュレーターを使ってみるのもおすすめです。まずは気軽に相談してみましょう。